フラメンコとは

カディスのカンタオーレス フラメンコ P1030345Malaga P1030285P1030163

foto : Kayoko Nakata

フラメンコ、FLAMENCO!

ペイン南部のアンダルシアにおいて、インドから移民してきた流浪の民のヒターノ(ジプシー)が当時受けた迫害や差別による嘆きの唄、元々スペインにあったスペイン民謡、長い間スペインを占領していたイスラムのアラブ音楽などが融合し、昔からの伝統を引き継ぎながら時代と共に進化してきました。当初は家族、個人的な宴会などで演奏されていましたが、後にカフェ・カンタンテ(19世紀頃出来た飲食をしながらショーを見せる場所)で盛んに演奏されるようになり、現在はタブラオ( 現在の飲食をしながらショーを見せる場所)や劇場などでも演奏されるようになりました。日本ではバラをくわえた黒髪のダンサーが踊るイメージが先攻していますが、フラメンコが発生してきた背景から、フラメンコでは唄が最も重要であることが分かります。そして時代とともに、唄(カンテ)、そして伴奏のギター、そして最終的に踊りが加わり、三位一体の現在の「フラメンコ」が形成されました。そして現在ではフラメンコはユネスコ世界無形文化遺産に指定され、益々フラメンコ愛好家は世界へ広がっています。

フラメンコの唄は、人の嘆きや苦しみ、喜びを表現したり、昔からある詩やスペイン文学から歌詞がとられたり、カンタオーレス(唄い手たち)によって作詞されたりしながら今日まで歌い継がれています。唄い手はそれらを台本なしで、孤独、愛情、故郷への思い、重労働の嘆き、喜び、幸せ、痛み、苦しみ・・・・・様々な表現で感情豊かに、フラメンコの特徴である独特のリズムに合わせて、即興で力強く、時には優しく繊細に唄い上げます。だからこそ、スペイン人以外でも何かを感じとり想像し感動できるんだと思います。そこに哀愁漂うギターの音色、激しいサパテアード(足のステップ)などが加わり、とてつもないパワーを生み出し、見るものの心臓を掴んで離さないスーパートリオ三位一体になるのです。今日では新しい表現方法が盛んになり益々フラメンコは表情豊かになっていますが、フラメンコの根、自分のルーツをよく理解して変化する「伝統と進化の共存」が非常に大事だと私なりに考えています。

フラメンコにも様々なタイプがあります。タブラオなどでの即興ひらめきフラメンコは、演奏する側も、見る側もまさに直感勝負、創造対決・・・最高の集中力を要し、みんながまるで魔法にかかったようにその瞬間の虜になります。それはまさにフラメンコの醍醐味、「フラメンコ一期一会」と言えるでしょう。そして劇場などで演じられるフラメンコ公演は、音響、照明、映像、衣装や群舞などの舞台効果をふんだんに使い、フラメンコが元々持ち合わせる凄みにそれらの演出を効果的に加え、観客を感動で巻き込みます。とは言え、作品の中にも即興があったりする場合もあり、大きな空間を自由に支配できるのも、舞台作品の魅力でもあります。そして、フラメンコ舞台作品の中でもアントニオ・ガデスの完成度の高い作品はフラメンコの知名度を全世界へと導き、フラメンコの躍進に大きな功績を残しました。私自身はどちらのタイプも現代に必要不可欠なフラメンコであると考えます。それは、

 アートはどんな形であれいいものであれば、人々の「喜び、そして最終的に平和」に繋がっているからです。

全世界を虜にするフラメンコって、一体何?と思ったかもしれません。そう、奥が深いのです・・・・・そんな魅力的なフラメンコを楽しむ為には、自分の殻を破って、恐れずフラメンコに飛び込むことだと思います。

中田佳代子

©Kayoko Nakata  2014

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中